昨年、長男(7歳)が小学校の授業でお楽しみ会がありました。
その時あった出来事を書こうと思います。
そのお楽しみ会がどういうものかというと、
自分ができることとか各自得意なものを
クラス全員が発表し合って楽しむものだそうです。
聞くところによると、
すでに授業で習った縄跳びを飛んだり、
絵を描くのが上手だから、家で立方体を
ちゃんと立体的に描いたものを見せたり、
文字を書くのが上手だったので、
きれいなひらがなを家で書いたものを見せたり、
家で作った折り紙を見せたり、
多くの子はこのようなものを発表していたそうです。
ま~おそらく授業の趣旨としては、
みんなの前で発表することを経験させるということだ
と思うんです。
おそらく先生も、発表内容は何でも良いけど、
得意なこと、できることを選んでね、
みたいなニュアンスは言っていると思うんです。
たぶん・・・。
・・・
私が、長男からお楽しみ会があることを
聞かされた時の会話はこんな感じです。
長男 「今度、学校でお楽しみ会あるんだ~」
私 「いいな~どんなことするの?」
長男 「得意なこととかを発表するんだって」
私 「そうなんだ。長男は何するの?」
長男 「手品」
私 「ん?手品?・・・したことあったっけ?」
長男 「無いよ。この前テレビ見て、
できるかな~って思って」
私の心(お~~~軽いね~って、
さらっと言っているけど本当?)
動揺はしているが、ばれないように・・・
私 「そうなんだ。手品って決めたの?
他にも候補あるんでしょ?」
長男 「手品だよ。先生に手品やるって言ったよ。」
私の心(オーマイガー!!!
やったことないけど、得意って・・・)
動揺はしているが、ばれないように・・・
私 「手品か~。お楽しみ会っていつあるの?」
長男 「来週だよ」
私の心(助けてくださ~い!!!
この子ハートが強いです。
何も感じていないみたいです!)
動揺を隠しきれないが、もう少し聞くことに・・・
私 「どんな手品するか決まっているの?」
長男 「この前テレビで少し見た、
コインを瞬間移動させるやつ」
私の心(それ、簡単そうに見えて、
訓練が必要なやつじゃん!
長男の小さい手でできるんだっけ?)
(幼稚園での音楽発表会で、
得意という理由で3年間全く同じ楽器を
演奏し続けた安定志向の君が、
何たる挑戦!!)
もう、この話を聞いてから、
頭の中で葛藤がすごかったですね。
親が介入してはいけないと思うんだが、
さすがに手品は厳しくないか?
挑戦と思っているか怪しいが、
挑戦する子供を止めるのは良くないよね。
でも、みんなの前で大失敗したときに
トラウマにならないか心配。
いやいや、失敗するのも経験だよね。
でも心配だな~。
などなど。
私が悩んでもどうにもならないので、
やるからにはがっつり応援することにしました。
親にできるのは、本番までの準備だけですが。
ただ、手品はいいとしても、何をするかだな~。
小学校一年生でもできそうな手品を
妻と一緒に検索しまくりました。
5日間で覚えられそうな・・・。
できそうかどうかは、
実際に長男にいくつも試してもらいました。
・輪ゴムを使った手品(すり抜けるように見える)
・割りばしを使った手品
・相手の選んだ数のトランプを予言する手品
・コインを瞬間移動させる手品 など
最終的に、できる可能性が一番ある、
トランプを予言する手品に決定しました。
【トランプを予言する手品】
4枚のカードを誰かに1枚とってもらい、
それを予言するというものでした。
4枚のカードは事前に自分で選んでおき、
4枚の数字と絵柄を書いたメモ紙を4つ作り、
そのメモ紙をズボンのポケットや机の中、
ロッカーなどいろんなところに忍ばせておく。
誰かにその場所を指示して、
忍ばせたメモ紙を取ってもらい、
「私は分かっていました、見てください、
予言どおりです。」
みたいなことを誇らしげに言って完了です。
これって、事前準備をしっかりしておけば、
当日、話すことがメインになる手品なんです。
毎日、寝る前に何回も練習。セリフも何度も練習。
よく頑張りました。
もう長男は手品が得意って言っていい!!
お楽しみ会当日の朝、いつもと変わらず
「いってらっしゃい」とお見送りをしましたが、
実際、本人よりも、ドキドキしていたかもしれません。
長男が帰ってくるまで、すごく気になってしまい、
そわそわして全く仕事が手に付きませんでした。
すみません。
帰ってきて、どうだったか聞くと
「大成功」とのこと。
みんな驚いていたそうです。
いや~ほっとしましたね。何でか分かりませんが、
長男が一回り大きくなった気がしました。
一個一個こういう経験をして成長していくんだなと
しみじみ感じましたね。
ま~今回の経験は、
ちょっとハードルが高かったような
気がしますが・・・。
これからも子供の成長を応援していきます。